英語の学習に欠かせない辞書。でも、中学生を見ていると辞書を持ち歩いている生徒は少ないし、授業でも辞書を使っている様子はありません。
今の中学生の英語の授業で英和辞書は必要ないの?なんて疑問に思ったことはありませんか?昔は小学校の卒業式に英和辞書をもらったりして、使っていたように記憶しているのですが、最近は使わないのでしょうか?
今回は、中学生の英和辞書の使用状況などをお伝えします。
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中学生は授業で英和辞書を使っているの?


うちの子は英和辞書を持っていないけど、学校の勉強に必要ないのかしら?
お子さんが英語の勉強をする時に、辞書を持っていないことに違和感を感じている保護者の方は多いと思います。
中学生があまり英和辞書を使わなくなった理由として、最近の教科書には「巻末に新出単語の意味を掲載している」ということが挙げられます。
したがって、予習をする時にも辞書は必要ないわけです。また、学校によっては先生が予習プリントなるものを用意していて、そこに単語の意味も和訳も書かれているということもあるようです。(全ての学校ではありません。)

つまり、中学の授業で知らない単語を辞書で調べる機械がないということなのね?
そういうことなんです。教科書に単語の意味が書いてあったり、先生が新出単語の意味を教えてしまうので、子ども達が辞書を使う機械がなくなっているということなんです。
辞書を使わないことは悪いことなの?

教科書に単語の意味が載っているのなら、辞書は必要ないっていうことなの?
確かに、教科書自体が辞書を必要としないような編集をしているのであれば、そもそも辞書を使うことを奨励していないのでは?なんて思ってしまいますよね?
でも、知らない単語を調べる習慣が身についていないと、それなりに弊害があります。
教科書以外の英文を読んだ時に知らない単語が出てくると、調べる習慣がないので、子ども達は必ずこう言います。
「だって、習ってないもん!」
知らなければ調べれば良いという発想にならないということです。私が英語を教えている時にもこのセリフはよく耳にしました。
知らないから今勉強しているのに、知らない英語を見聞きすると「そんなの習ってないから知らない!」と言うわけなんですね。
これでは、自ら学習する姿勢とは言えませんよね。

学校で辞書を使わないのに、どうしたら使うようになるの?
学校で辞書の使い方を教えないのであれば、保護者のあなたがお子さんに辞書の使い方を教えればいいのです。
辞書の使い方はこうやって家庭で教えましょう!

学校で辞書の使い方を習わないからと言って、使わなくても良いと言うことにはなりません。語学を学習するのに、辞書を使うことは必須です。辞書の使い方を家庭で教えてあげましょう。

仕事や家事が忙しくてそんな時間取れないわ・・・
おそらく、たいていの保護者の方は「忙しいから無理!」と思われるでしょう。でも、別に隣にべったりとくっついて一緒に辞書とにらめっこしなくてもいいのです。
あなたはお子さんに「辞書で調べてみれば?」と言うだけでいいのです。
辞書を使わせるには、英語の教科書を読むのではなく、やはり英語の絵本や短い英文などを用意して読ませることが必要になります。
それを用意するのは、保護者の仕事になります。でも、それも難しく考えなくてもいいでしょう。例えば絵本なら、人気の絵本を1冊購入しましょう。
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オックスフォードリーディングツリーは読みやすく、非常に人気のある絵本なのでオススメですよ!CD付きだと発音も確認できるのでさらにいいですね!
さて、何か英語の文章が書いているもの、例えば上記の絵本などが準備できたら、早速お子さんに読んでもらいましょう。すぐに知らない単語にぶつかるはずです。
そうなると、あなたはすかさず「調べてみたら?」と言えばいいのです。
英単語を辞書で引くときは、まずは単語の1個目のアルファベットを見ますよね?
例えば「make」(作る) のを辞書で引く場合は・・・
①「m」のページを開きます。
(辞書には閉じた小口の部分にアルファベットが書いてますよね?その「M」のところを開きます。)
②「m」の次は「a」なので小口に書かれている「M」の最初の方に単語があると当たりをつけます。
③「ma」の次は「k」なので「mak」の並びを探し、最終的に「make」を見つけ出します。
辞書の使い方は、アルファベットを追えば必ず見つかるはずですし、使えば使うほどコツもつかめるようになりますよ!
単語の意味を並べて文全体の意味をなんとなくつかむ
英文に含まれている全ての単語の意味がわかったら、それらを日本語っぽく並べ替えるとなんとなく英文全体の和訳ができてしまいます。
完璧な和訳にする必要はありません。なんとなくでいいのです。なんとなく訳したものが絵本の挿絵の感じと合うようなら、それで正解とすればいいのです。
学校のテストだったら、もしかしたら減点されるような訳し方でも、楽しみながら絵本を読む程度ならそれほどかけ離れた訳にはならないはずですよ。
全ての単語の意味を調べているわけですからね!
そうやって、まずは絵本を読む楽しさを味わうことが大切です。お子さんにとって興味が持てる本を読むことが英語好きにつながります。
自分から英語を覚えたい!という気持ちが大切

英語を読むことに興味が持てたら、英語の成績は放っておいても伸びます。すぐには効果が出なくても、必ず英語の成績は伸びるものだと確信して良いです。
それは、お子さんがすでに英語が好きで「もっとたくさん英語を読みたい」「英語を話してみたい」「英単語を覚えたい」と思っているからです。
英語に限らず、勉強は本人にやる気がない限り、どれだけお金をかけようと、時間をかけようと伸びません。
そのきっかけを作るのは学校の先生かもしれませんし、保護者のあなたかもしれません。学校や塾の先生が当てにならないと感じたら、保護者のあなたの出番ですよね。
一緒に動画を見てみたり、見慣れたディズニーの映画を英語で観たりすると、「楽しい!」と感じるかもしれません。
お子さんが「楽しい!」と感じていなければ、他の切り口を考えるだけです。ただ、コレだけは言えるのは、一緒に楽しんでくれる大人がいることは、お子さんにとってとても大切なことです。
子どもは両親に影響を受けるものです。だから、両親が読書をする家庭では読書をする子どもが育ちます。
お子さんに本を読ませたいと思ったら、親が読書をしている姿を見せればいいのです。
別に本気で読んでいなくても、本を開いて眺めているだけでもいいのです。
英文を読む習慣が身につけば辞書は当たり前になる

英文を読むことに楽しさを感じることができたら、放っておいても辞書を使います。辞書がなければ単語の意味を知る術がないのですから、当たり前のように辞書を使いますよ。
もちろん、意味を想像して英文を読むことも大切ですが、最終的にはその想像が合っているのか知りたくなって、辞書を引くことになります。
こうやって英語に親しんでいくわけですね。
学校で辞書を使うことを教えているかどうかは、もうどうでも良くなっていませんか?大切なことは、お子さんが英語に興味が持てるように仕向けることです。
ぜひ、試してみてくださいね!