中学生になったらまず学習するのがbe動詞です。
be動詞とは、am, is, areの3種類があるのですが、ではなぜbe動詞って言うんでしょうか?
am, is, are のどれにもbeとは全く違う音を持つ単語なのに・・・なんて不思議に思ったことはありませんか?
今回は、中学生を悩ませるbe動詞についてお伝えします!
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be動詞はなぜbe動詞と言うの?
「play」や「study」が一般動詞と言われるのはなんとなく理解しやすいのに、am, is, are がbe動詞と言われるのには不思議な感じがしていませんか?
違和感は日本語じゃないことでしょうか。
「遊ぶ」とか「勉強する」は一般的な動作を表す言葉だから、一般動詞と呼ばれることには合点が行きやすいですけど、be動詞は意味不明です。
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大昔に使われていた古英語でbe動詞が生まれた
西暦400年代に話されていた古英語では、今のam, is, are と同じ働きをする言葉で、beo, bist, bip などが使われていたのだそうです。
古英語では主語が「私が(I)」のときはeomとbeo、「あなたが(you)」のときはeastとbist、そして「彼が(he)」のときはisとbipが、今で言うbe動詞として使われていました。
どれも「b」がついていて、その辺を取ってbe動詞と言われていたようです。
これだとしっくりきますよね。
動詞はそれぞれ4つの活用形なのにbe動詞は8つある
一般動詞の活用形って4つですよね。
例えば、「come」だったら、come, comes, came, come と言う感じです。
それに対して、be動詞はbe, am, is, are, was, were, being, been と8つもあります。
この時点で、中学生だったら「謎いっぱいのbe動詞」と言うイメージなります。
一般動詞だったら主語によって使い分けるとしても、三人称単数のSがつくかつかないかだけど、be動詞は使い分けが激しいですよね。
I の時はam、Youと複数形の主語の時はare、そのほかの一人の人、一つの物が主語の時はis と覚えるのにかなり苦労します。
be動詞は文中で動作を表す意味を持たない
動詞というと動作を表すから動詞というのに、be動詞の意味としては動作ではないですよね。
be動詞は動詞というより、文中にあってイコールのイメージです。
数学みたいなんですけど、主語と動詞の後ろの単語がイコールの関係だったら、それはbe動詞を使う文章で、イコールじゃなかったら一般動詞の文章と判断します。
主語の名前や職業を言うことが出来る動詞
主語の名前を言うには、be動詞が必要になります。
I am Mike. (僕はマイクです。)
これだと、イコールのイメージ湧くと思います。
「I」と「マイク」は同じ人物のことですもんね。
つまり、イコールです。
be動詞は主語の状態を表す役割を持つ
イコールで表すことが出来る文章では、主語の状態を示すことができます。
I am happy. (私は嬉しい。)
こんな文章だと、「I」は「happy」な状態だということを指す役割をしますよね。
つまり「I」と「happy」はイコール状態なんです。
be動詞は「いる」「ある」を表現する
「家にいます」とか「リンゴがあります」といった文章もbe動詞で表現します。
I am in my house. (私は家にいます。)
とか、
There is an apple. (リンゴがあります。)
と言う文章では、「います」「あります」を表現していますよね。
動詞なのに、やっぱり動作じゃないんです。
be動詞を覚えるには「います、あります、イコール動詞」と覚えましょう。
一つの英文に動詞は常に一つだけ
一つの英文には動詞は常に1つしか入れることができません。
be動詞はちょっと変わっているけれども、動詞とつく限りこれも動詞です。
なので、be動詞と一般動詞が同じ文章の中で一緒に使われることはないんですね。
be動詞の方が強いです。
be動詞最強説。
例えばこんな文章・・・
Studying English is fun. (英語を勉強することは楽しいです。)
この文章の場合、動詞は「is」です。
「study」は、ingをつけて「勉強する」と言う動詞から、「勉強すること」と言う名詞になります。
名詞になると言うことは主語になれると言うことです。
名詞ならばbe動詞と一緒に文章の中に入れるわけなんです。
ただ、進行形は現在にしろ、過去にしろ「〜しているところ」という訳になります。
be動詞+動詞のing形になって、「studying」はあくまでも動詞としての意味になります。
ちょっと例外っぽいんですが、意味は動詞でも形は「studying」と「文章の中のbe動詞の定義」にのっとってますよね。
I am studying English. (私は英語を勉強しているところです。)
という訳になります。
英検でよく問われるbe動詞と一般動詞
英検でよく見られる問題です。
I am ( ) English.
①study ②studies ③studying ④studied
かっこの中に入れる最も適当な単語を選ぶ問題ですが、この正解は③です。
英文の中には動詞は一つしか入れることができなことを知っていれば、①②は絶対に選ばないはずです。
④は可能性はありますが、文章としておかしな文になります。
④はbe動詞+動詞の過去分詞形の形になるわけで、これだと「〜される」という意味になってしまいます。
「私は勉強される」とは変な文章ですよね。
それを言うならば「英語は私によって勉強される」の方がまだ理解できる文章です。
なので、上の文章を英語にすると・・・
English is studied by me.
ま〜これも変な文章ですけどね。
どちらにしても④は間違いです。
ちょっと練習問題
先ほどの「文章の中でのbe動詞の定義」を思い出して、練習問題をしてみましょう。
私は学校で英語を勉強していました。
①school ②I ③studying ④at ⑤was ⑥at
この問題を解いてみてください。
I was studying English at school.
これが正解です。
be動詞と一般動詞がありますが、一般動詞である「study」が「ing」をつけている時点で、be動詞+動詞のing形=進行形であると気づく必要がありますね。
私の弟はみんなからコウジと呼ばれています。
①Koji ②by ③my brother ④called ⑤everyone ⑥is
これはどうですか?
My brother is called Koji by everyone.
be動詞と一般動詞である「call」の過去分詞形「called」がありますね!
これも「ing」のついた動詞と同じ扱いです。
あくまでもbe動詞が先に位置します。
be動詞は文章の先頭に置いて疑問文になる
一般動詞の文章は、「Do」「Does」を文頭に付け加えて疑問文を作りますよね。
でも、be動詞の文章は、マルッとbe動詞を先頭に並べ替えるだけです。
be動詞がam, is, are, was, were であることは分かっていますから、文章の中にこれらが入っていれば疑問文を作るのは簡単です。
You are a student. (あなたは学生です。)
これを疑問文にすると
Are you a student? (あなたは学生ですか?)
となります。
答え方は「Yes」「No」で答えます。
ここで注意!
Are you a student? (あなたは学生ですか?) と聞かれたら、答える人は自分のことなので・・・
Yes, I am. (はい、そうです。) と答えます。
Are you 〜?と聞かれた、I am.で答えると覚えておきましょう。
質問と答えで主語とbe動詞が変わってしまうのは、上記の時です。
それ以外は、聞かれたままの主語とbe動詞でOKです。
Is he a student? (彼は学生ですか?)
Yes, he is. (はい、そうです。) No, he isn’t. (いいえ、違います。)
Is she a teacher? (彼女は先生ですか?)
Yes, she is. (はい、そうです。) No, she isn’t. (いいえ、違います。)
となります。
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まとめ:be動詞の由来と定義
いかがでしたか。
英語単語は、文章の中で品詞別に位置が決まっています。
動詞は原則、主語の次です。
助動詞が入るとその次になるので、原則・・・と言うことですね。
英検の受験勉強では4級までに整序問題をたくさん解くので、自然と文章の構造を覚えます。
なんども同じような問題を解いていると、理屈で覚えるよりもゲーム感覚で身についてしまったりします。
でも、不都合なんてないですよね。
言葉を覚えるのってそう言うことですから。
私たちが普段使いこなしている日本語だって、なんども使っているうちに現状のように話せているし、文章も読めています。
でも、文法的に説明して!って言われると苦手だと思う人も多いはず。
英語も同じです。
主語とbe動詞の組み合わせが違っていると違和感があるけど、なんでその組み合わせなの?って聞かれても困ります。
なぜbe動詞って言うの?と言う部分は、おそらく読んでいても発音も分かりづらいし、何より大昔の古英語なので難しいですよね。
その辺は、知識程度にとどめておいて、まずはbe動詞の使い方をしっかり覚えてくださいね。
文法を楽に覚えるには、たくさんの英文を読むことが一番です。
その中で疑問に思ったところを丁寧に文法書などでじっくりと解説を読むと理解が深まりますよ。