英語のリスニングをするとき、なるべくたくさんの英文を長時間聞き続ける学習法はもうやめましょう。
聞き取れないのに、ずっと聞き続けることは意味がありません。
何より、ずっと英文を聞くなんて集中力が続きませんよね。
いつまでにリスニング力を高めておきたいのか、目標を立てて効率よく英語耳を作っていきましょう。
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リスニング力不足は語彙力不足
洋画を観ていると、その表情とか動作などで会話がわかったような気持ちになりますよね。
確かに、表情と言っていることは連動していて想像がしやすいです。
でも、実際には単語を聞き取れているわけではなくて、ある程度のあたりがついているだけ。
本当に英単語の一つ一つを聞き取るには、その単語を知っておく必要があります。
つまり、英語のリスニングは知らない単語は聞き取れないのです。
となると、語彙力不足なのにたくさんの英文をがむしゃらに聞いていても、それはいつまで経っても聞き取れるようにはならないのです。
語彙力をつけるには多読がいちばん
英単語や熟語、イディオムやスラングなどなど、英語を学習するとなると本当にたくさんの言葉を覚えなくてはいけません。
リスニング教材には、大統領のスピーチやら物語やらインタビューやらバラエティに飛んでいます。
生きた英語であればあるほど、時代を反映した言い回しなども出てきて学習者は戸惑うばかりですよね。
そんな多様な語彙を覚えるのには、やはり多読がいちばんです。
英字新聞や雑誌には、最近の流行りの言葉なども載っているし、小説には受験に役立ちそうな単語がたくさん並んでいます。
自分の目標にあった分野のものを読むといいですね。
受験、留学、旅行など、何を目的に英語のリスニング力をつけたいと思っているのかで教材を選べば良いと思います。
リスニングにはシャドーイングが効果的
リスニングをしていて、知らない単語が聞こえてきた途端に次の単語が聞き取れなくなってしまった!なんて経験はありませんか。
私たちはどうして意味が分からない単語を放っておけないのでしょうね。
その単語がずっと気になって、後半の英文を集中して聞くことができなくなってしまいます。
そうなると質問に答えることができなくなるのは当然ですよね。
分からない単語なんて一つくらいあったところで、実は全文を聞けばなんとなく想像がつくものなのにもったいないです。
そんな状態から脱するには、シャドーイングをするのがいちばんです。
出典:Wikipedia
シャドーイングに慣れてくると、単語を次から次へと追う癖がつくので、知らない単語が聞こえてきてもその部分で立ち止まったりしなくなります。
シャドーイングをするときのポイントとして、自分の声は小さめにすることです。
なんなら口パク状態で練習しておけば、試験などの時にも使えますよね。
シャドーイングするときはテキストを一切見ないようにすることも忘れずに。
シャドーイング時も意味の確認は必ずすること
テキストを見ないでシャドーイングをすると言っても、1〜2回シャドーイングをしてみたらテキストを見て意味を確認してくださいね。
知らない単語をそのままにしておいては、いつまでも聞き取れないままです。
この記事の最初の部分に戻ってしまいます。
きちんと単語や熟語の意味を確認して、全文を和訳して理解しましょう。
意味を理解してから再度シャドーイングすると、今度ははっきりと単語が聞き取れるようになっているはずです。
以上のことを毎日10分でいいので繰り返してみて下さい。
シャドーイングは通訳者の訓練にも使われている
シャドーイングに慣れてきたら、意味を理解しながら英文を聞き取る練習をすると良いでしょう。
それはまさに通訳者が通訳の練習にしていることと同じです。
コンテンツシャドーイングと呼ばれるそれは、英文を聞こえたままにただ追うだけでなく、その意味もはっきりと理解しながらするので上級者向けですね。
瞬時に意味まで掴むにはかなりの練習が必要になります。
まとめ
リスニング力アップにはシャドーイングが効果的ですが、シャドーイングをして英単語を聞き取るためには語彙力が必要です。
語彙力を高めるには多読することがいちばん近道だと思います。
近道といっても、日々英文を読んで訳しての繰り返しなので地道で根気のいる作業になりますよね。
少しでも楽しく学習できるように工夫することも必要になるでしょう。