子どもたちに英語を教えていると、今日やる授業内容を知りたがる子どもがたまにいます。
教室に入るなり「今日何するの〜?」が挨拶がわりで、実際ちょっとイラっとするんです。
朝ごはんを食べながら、「今日の晩御飯何?」って聞かれるときのあの感覚ですね。
親ならあのイラッと感を体験している人は多いと思います。
ちょっと前までは、「もう!今言わなくていいから!とにかく座ろう!」なんて流していたんですが、いやちょっと待てよ。
これってとても大事なことなんじゃないかって思い始めたんです。
そこで、今回は子どものタイムマネジメント力についてお伝えします!
時間を管理したがる子どもは何を考えている?
私の生徒が教室に来て、真っ先に知りたいのはこんなことです。
☑今日する授業の内容を前もって知っておきたい!
☑自分の好きなあのゲームはしてもらえるのか?
☑もしかして大嫌いなあのテキストの時間が長いとか嫌だな!
大人だって、職場について「今日は何時から何時まで会議があるんだろう?」とか「打ち合わせ早く終わらないかな〜」とか子どもと同じようなことを考えていますよね。
アレです。
そう思うと、やっぱり答えるの面倒臭いな〜って思ってました。
でもこれって、面倒臭いから予定を告げずに授業を進めていいのかな?なんて思い始めたんですよね。
大好きなゲームよりも嫌いなテキストをダラダラされると嫌だな〜って思って集中できないのならば、最初からタイムスケジュールを明記しておくといいのではないか?と思ったのです。
正直なことを言うと、私がそう思いついたのではなく、生徒から思いつかされたわけですね。
実際にはこの時間割のようなタイムスケジュールを黒板に書いているクラスは1つしかありません。
高学年のクラスだと、気にはなるけど私が言わずにいるとそれはそれでやり過ごせるようなんです。
でも、低学年は違います。
黒板にはっきり書いて!と言って聞かない生徒が一人いたんですね。
そこで、面倒臭かったんだけど、黒板に今日授業でする時間割を書いたんです。
時間が見えると集中力がアップする!
私の中ではだいたいこの教材に何分かけて、次のテキストには何分かけて・・・と言うざっくりした予定は立てています。
でも、生徒にそれをわざわざ言うことはなかったし、気にしているとも思ったことはなかったです。
ただ、ある生徒の登場で、ものすごく気にしているんだな〜と言うことが分かりました。
で、1時間しかない授業の中のタイムスケジュールを黒板に書いたわけです。
今までは楽しいゲームをしている時間でさえ、次することを気にして「これが終わったら何するの〜?」と大好きなゲームにも集中していなかった様子だったんです。
でも、時間が見えると「あと何分?」と時計を気にすることはあるけど、集中できている様子です。
やりたくないことも、「あと何分!」と頑張れている様子。
低学年の落ち着きのないクラスだったのが、時間を見せることでかなり落ち着いたクラスになりました。
今まで、嫌だな〜長いな〜と思っていたテキストのレッスンも実は1時間のうちの10分くらいしかしてなかったんだ!と思えるようになったみたいですね。
う〜〜ん、面倒臭がらずにもっと以前からそうしておけばよかったと思います。
終わりが見えないからやる気にならない
自宅で「勉強しなさい!」と言われても、それがいつまで勉強すれば親から叱られなくて済むのか子どもには分かりません。
自分の宿題が終わったらやめればいい?
漢字10個書いたらやめていい?
算数のドリル何ページするの?
勉強が大好きでずっと勉強している子どもならこんなことは言いませんが、大抵の子どもは勉強より遊びが好きですよね。
お母さんの機嫌が悪そうだし、勉強しろ!と言っているし、いつまで勉強してたらいいのかな?なんて低学年の子どもならこんなことを考えているはず。
お子さんにタイムマネジメント力をつけさせてはいかがでしょうか。
お母さんからガミガミ言われる前に、しっかりとどんなタイムスケジュールで放課後を過ごすのかを考えさせるのです。
もちろんお母さんのチェックが入らないとダメですよ。
ゲーム3時間、宿題5分なんてスケジュールを実行されても困りるでしょ?
時計を見ながら自分で動く・・・お母さんから「早くしなさい!」と言われなくなる!
子どもも親も良いことづくめですよね。
まとめ
今日の授業では何をするの?と言う簡単な質問が、自分でタイムマネジメントをする!と言う話にまで膨らみましたが、いかがでしたか?
100円ショップの小さなホワイトボードに今日のスケジュールを書いて実行する・・・
ちゃんと時間通りできたら達成感がありますよね。
もちろんしっかりと褒めてあげてください。
特に長期のお休み中は良い機会だと思いますよ。
ぜひ、参考にしてみてください。